走る2人
後ろを振り返りながら、でも
楽しそうに
そのあとから
ひとりで走る
雨が降っているのに
傘も持っているのに
ささず、濡れながら
そして・・・
泣きながら座り込む
「待ってよ・・」と。
前の2人は
その様子を見て顔を見合わせ
座り込む子に近づこうとする
座り込む子は近づく2人に
喜んで立ち上がり
走り寄ろうとする
でも、その瞬間
「きゃー」という声を残して
また、2人はきびすを返して走り出す
その背中を泣きながら
追いかけるひとり
雨に濡れながら・・・
走る2人の子供たち
あなた達の今していることが
どんなにひとりの子の
魂を凍えさせているか
わからないの?
あなた達には
わからないの?